先日から昭和時代に建築された戸建てのバリアフリーに係わるリフォーム工事を始めています。
サラリーマン時代は新築ばかりでしたので、リフォームが新築とはまた違う環境にあることを、毎日勉強させられます。
一番気づくのは、現在使用されている工法そのものが、昭和の時代はほとんど無かったと思って対峙することだと思います。
ことごとく上げるのはきりが無いので、今日はお風呂の事を書きます。
昔のお風呂はコンクリートの土間の上にブロックを置きその上に浴槽を積み上げ、洗い場は土を戻してモルタルをして石を貼る。
洗い場の水は排水口へ導かれますが、いくらかは石の目地からモルタルに水が浸透してその下の土を湿らせ、その湿った土は永遠と乾かない状態で、何十年もの時を過ごします。実際掘り起こすと、下の土は湿っています。
だからどう悪いのかは、明確にはわかりませんが、洗い場の床が冷たいのはあたりまえですよね!
一坪の浴室(巾1.8×奥行1.8m)の解体で、麻袋50袋のタイルや石・モルタルのガラ、それに匹敵する埋められた土、当時の職人の手間と苦労がすごく感じられます。
時代は進化し、FRP一体式のユニットバスなる物ができ、一日で組み立てられるお風呂ができた事は、先人には想像がつかなかった事だったでしょう。
しかし、個人的にはタイルを貼ったお風呂は好きなんですね!・・・なぜか落ち着くんですよ。浴槽に張ったお湯に体を沈める浮遊感が、堅い床と浴槽の安定感とのバランスが良いように思います。
・・・しかし、こんな事を思ってしまうのは50以上のオヤジでまだ元気だからでしょうね~。
FRP一体式のユニットバスはやわらかいですが、転倒した際などは安心で、断熱防水性能も高いですし解体も容易です。ずっと住まう家には水廻りのリフォームサイクルを考えると、やっぱり最適なんでしょうね!
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