駆け足でCAFEの工事をしております。
今回は完全にスケルトン状態からの工事となり、比較的やり易いです。
一般的には、ほとんど店舗内をさわらない(改装しない)場合は居抜きの物件が最適だと思うのですが、中途半端に居抜き物件で変更していくと意外と費用がかさむ事があります。
意外と使えそうな内装でも繫いだり延ばしたりするのは結構大変で、塗装をするぐらいなら良いのですが、形状を変えるならスケルトンのほうが良いように思います。
昔は賃借人が退去する際は必ずスケルトンに戻して退去するのが一般的だったのですが、最近では賃借人が退去する際内装をそのまま残して退去される物件も多くなってきています。
どちらを選択するかは、判断が難しいでしょうが、よほど現状で使える物件でない限り、スケルトン物件の方がよいかな〜と個人的には思います。
居抜き物件を改装する場合で一番費用がかさむのが電気工事です。
なぜなら古い配線を天井の中で探しだす作業が意外と手間をとります。
分電盤から延びた配線はわかるのですが、どのような経路で他のものと繋がっているのかを判明させるのに時間と労力がかかります。
そしてコンセントやスイッチの場所が変わったりするとかなり複雑な上、配線が見えない訳ですから時間と労力がかかるのもうなずけます。
ですので電気工事だけの事を話すと、新規に分電盤からいっきに振り分ける方がローコストに繋がります。
給排水工事は床をめくればルートがわかり易いので、居抜きの方がローコストに繋がるかもしれませんが、安心(漏水)を得るには新規で引き直す方が賢明なようにも思います。
この写真は今回の給排水工事ですが、通常スラブの上に給水給湯排水配管をして床を立ち上げるのが、賃貸物件では一般的です。
もちろん掘削して配管をするのが、床の段差をうまないので理想的なのですが、現状回復の工事と掘削工事のコストを考えると、ローコストに施工するにはこのようなやり方が一般的かな?と考えます。
そして天井工事は、軽天工事というのですが写真のように軽量鉄骨でLGS(Light gauge steel )下地にプラスターボード等を張る工事をいいます。
非常にシステマチックでおのおの構成される連結部材に工夫がされていて、水平をだす事と施工のやり易さは優秀です。
軽天工事は、店舗工事では非常に多い方法なのですが、住宅なような細かく区切られた間取りの場合は木下地が一般的です。
しかし一部ハウスメーカー(セキスイ・パナホーム)等はLGSにかなり似ています。
LGS下地・木下地とも利点・欠点はあるのですが、工法の選択は物件により考える必要があります。
店舗物件を探されてこの物件にしようかな〜と思ったら、まずは専門の工事業者に下見をしてもらった方が良いと思います。
案内(仲介)する不動産会社は、契約を急がせますが、その物件の電気やガス、給排水など細かな事はあまり知識のない方が多いように思います。
大概は、あなたの品定めをしながら自分の歩合を描いています。あなたの計画の事などあまり興味がありません。(私も不動産会社にいたのでだいたいの営業マンはそんな感じです)
契約をしてからでは、キャンセル料が発生します。
ゆっくり落ち着いて探されるときっと向こうから、あなたに合った物件が自ずと近づいてきます。
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