飲食店の厨房でよく見かける換気フード。
厨房専用にステンレスで一台一台特注で制作いたします。
最近は消防の指導も厳しく、かなり真面目に作らないと消防検査も通りません。
換気フードは防火の役割で二重底になっていて、手前にオイルフィルターを取り付けます。
奥に見える四角い箱がファンになっていて、ここが煙を吸う機械になっています。
通常はこの機械は天井の中に入ってしまうことが多いのですが、この現場は天井が低く機械を入れるスペースがなかったので、厨房に露出している状態です。
あまり目にしない部分かと思い、良い機会なので記事にしてみました。
ダクトの途中に防火ダンパーを取り付けします。
換気フードに火が広がり、ダクトの中を火が通ろうとすると、センサーが働き、ダクトの煙道を塞ぐ役割を果たします。
いわゆる煙突火災になった際に、未然に外部に漏れなようにここで、堰きとめる役割を果たします。
そして、ダクトの途中にメンテナンスの口があり、この蓋を開けると、ダクトの底に溜まった油などを、定期的に清掃ができるようになっています。
このように換気フード、ダクト工事は現場と飲食業態の使いかたなどをもとに考え作っていくのですが、経験値がかなり必要です。
煙を吸うという当たり前の機能に加え、換気ファンの音や外部の換気の仕方など、なかなか奥の深い難しい分野です。