年に数回、賃貸マンションのリフォームの依頼をいただきます。
利回りを計算されて購入し賃貸に出される案件も多く見受けられます。
概ね現状を少しでも美しく見せて、かつ工事費用を抑える提案を望まれます。
しかし弊社は、できるだけ入居者が居心地良くなる空間を提案してしまいます。
当然悪いことにリフォーム工事の費用は少し高くなってしまいます。
そんな訳で、相見積もりの場合、弊社が依頼を請ける確率は低くなります。
もう、このパターンが開業以来ず~と続いています。
私は思うのです。
入居者を募集する際、クロスだけのように表面部分だけのリフォームを考えると、入居者が変わる度にクロスを張り替えたり、畳を表替えしたり、貧素な住設機器の交換を続けていくと、安価でしょうが何度も同じリフォーム費用がかかると思うのです。
そして建具(扉)の高さが低かったり、天井が低かったりで、どうしても化粧材だけを改修しても古さは隠しきれないと思います。
考えを変えて、一度きっちり現代の暮らしにあった間取りや、建具の交換、住宅設備の更新、素材の選択などをしてはいかがでしょうか。
基本的な下地がしっかりできると、この先多少の仕上げ材の補修は容易になると思います。
壁はクロスをやめて塗り壁や木材・石材にしたり、床は突き板のフローリングやタイルにしたり、設備はシンプルだけれども飽きのこないものを選択したりと、いくらでも長く使えるような考えようはあると思うのです。
そうすれば、入居者が変わる度に表面的なリフォームをしなくても、清掃だけで対応できるかもしれないし、少しの使用感は、その空間の味に変わっているかもしれません。
でも予算が一番大事なので、なかなか難しい話ですよね〜
そんな賃貸物件が、これから先少しずつでも増えていけば良いよな~とつくづく思います。