飲食店工事の流れ（手順）

■　現場調査（最初に調査・採寸などを行います）

  • ほとんどの残留物を残されたまま、前のオーナー様は閉店されていました。
  • フェンスやファサードを照らす為の照明器具もそのままありました。
  • 店内も、机や椅子などもそのままの状態です。
  • もちろんカウンターもそのままの状態です。
  • 奥側は小上がりの間になった変形した座敷になっていました。
  • 厨房機器などももちろんそのままの状態です。

以前のオーナー様はすべての内装、家具、厨房機器を残したまま、お店を閉店されたようでした。店内は以前のお店の匂いが激しく残り、業態も変わることで、内装すべてを解体して、再度作り変える方法を新しいオーナー様は選択されました。

■　弊社からの提案（プレゼンテーション）

提案図面とイメージ図で説明し、工事の見積書をオーナー様に説明します。

■　工事開始（解体作業）

  • カウンター部の解体です。
  • カウンターはすっかりなくなってきました。
  • 店内の内装をすべて解体していきます。
  • 床のフロアータイルも捲ります。もっと前の店舗の床材も出てきました。
  • 奥の厨房部分も解体します。
  • 厨房の換気フード用のダクトもすべて撤去します。
  • 旧店舗の看板も取り外します。
  • 入り口周りの壁も解体し、すっかりファサードはなくなりました。

この店舗の場合は一から作り変えとなりますので、解体しながら廃材処理をしていきます。奥の小上がりが梁があったため上がっていたのかが、はっきりわかってきました。（現調の際に概ね位置とサイズのあたりはとっておりました）

■　詳細図面作成

必要に応じて詳細図面などを作成していきます。

■　工事開始（仕込み）

  • 厨房区画と客席側をブロックで区画するためブロック用にアンカーを打ちます。
  • カウンターのエプロンの足元になります。
  • 区画部にブロックを積みます。
  • 給排水菅用の配置位置を掘削します。この際配管用の掘削を行うため多少大きな音が発生します。事前に近隣との調整が必要になります
  • 厨房図をもとに給排水用の配管をおこなっていきます。
  • 確実に厨房機器の配置が決まっていない場合、排水箇所を余分に計画します。
  • 配管作業が終わり次第、モルタルで埋め床をフラットな状態に戻します。
  • 店舗にポーチからフラットに入るため新規に一段ポーチを作ります。
  • 消防法上の操作盤を適切な場所に移設します。
  • 完成後の計画に基づき棚位置を決めます。
  • 棚受けのインロー金物を躯体の壁に設置します。
  • カウンターや厨房区画の壁下地を作っていきます。
  • この後仕上げに使用する素材に応じた下地材を施工していきます。
  • カウンターのエプロンにはタイル仕上げ用に構造用合板貼りです。
  • 天井の下地を張る前に、天井エアコンを設置し霊媒配管などをおこないます。
  • フェンスなども撤去し、実測して新たにフェンスを工場にて作り始めます。
  • 厨房の背面もタイル貼るため構造用合板を貼っていきます。
  • カウンターの下地が概ねできました。
  • 今回使用する予定のタイルサンプルを数種類用意し、現場で検討していきます。

事前に給排水の配管工事や天井エアコン、換気ダクトなど床下や天上工事を先行して行う必要があります。

■　工事開始（造作１）

  • ファサードのドア枠や外装下地を作っていきます。
  • ガス周りの梁や壁にステンレス板を貼っていきます。
  • ステンレス板表面はフイルムで養生されています。最後に剥がします。
  • 天井に下地なども張っていきます。
  • ベンチシート用の下地も造作していきます。
  • カウンターのエプロンにタイルを貼っていきます。

あまり広くない店舗の場合、一度にたくさんの職工が同時に行うことができません。
手順を間違えずに段取り良く進めていかないといけません。

■　工事開始（造作２）

  • 厨房の背面にもタイルを貼っていきます。
  • 厨房内部の壁には不燃化粧板を貼っていきます。
  • 厨房天井はプラスターボードに塗装をしています。
  • 窓周り額縁なども取り替えします。
  • ファサードは木張りにする為、下地の構造を作り、防腐剤入りの塗装をおこないます。
  • トイレ手洗所もできてきました。
  • ポーチ部分から階段にかけて、木目のタイルを貼っていきます。
  • 天井はレッドシダー（杉板）を張っていきます。
  • オーナー様と家具の打ち合わせをおこないます。
  • 椅子とテーブルの準備にかかっていきます。

店舗工事も中盤に向かい、仕上げ工事に向けての作業を進めていきます。

■　工事開始（造作３）

  • 床のタイルの貼り方をオーナー様と相談します。
  • 床のタイルを貼りました。
  • トイレ手洗所の壁にもタイルを貼りました。
  • 厨房用のフードや換気扇、ダクトなども設置します。
  • 消化ダンパーの設置など、消防法に基づき設置します。
  • 換気用のフードは天井の高さを鑑み、変形させました。
  • 壁飾りの長押をリブを使用し、装飾に使用します。

図面やイメージだけではオーナー様には伝わらない部分は、できるだけ工事現場で行うことが重要だと思います。特に太陽光の入り方は店舗店舗によって変わってくるので、素材の色や表情を見極めるのには必須だと思います。

■　工事開始（造作4）

  • 照明器具の取付やエアコンパネルなども取り付けます。
  • 壁には不燃材の塗り壁材を塗っていきます。
  • いろいろな塗り方のパターンがあるのですが今回は掻落としです。
  • 不燃材の塗り壁は２〜３回塗り重ねます。
  • ファサードのガラスや入り口ドアも取付しました。
  • ファサードの看板用の照明に配線などもします。

ここまで、電気工事はなんども現場を確認しながら、進み具合に応じて工事を進めていきます。またエアコン工事や換気工事なども同様です。

■　工事完成（竣工）

  • 厨房機器が入り、各配管を繋ぎます。（給排水工事）
  • 厨房床には、引き渡し直前に防水塗装をおこないます。（塗装工事）
  • カウンターの天板などはメラミン化粧板で作成しています。（家具工事）
  • カウンター天蓋もメラミン化粧材で作成。（家具工事）
  • 吊り戸や棚板などはメラミン化粧材で作成しています。（家具工事）
  • 洗面化粧台や鏡はサンワカンパニー。（住設機器）
  • トイレはTOTO。
  • サインはステンレス切り文字、焼付塗装仕上げ（サイン工事）
  • 手すりはスチール、オイル塗装。（金物工事）
  • 木製ドアやガラス。（建具工事・ガラス工事）
  • オリジナル木製ドア。
  • ファサード完成（レッドシダー張り）
  • 内観１
  • 内観２
  • 内観３

解体工事から完成まで、概ね２ヶ月間をかけた工事の実例です。

ご相談・現地調査（採寸）・ご提案・お見積り等、全て無料です。
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